エリーアンチエイジング研究室

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│研究日誌 エリー記す
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 第54日目 加齢に伴い歯は変色します
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 「エリー先生、歯の色って年を取ると変わってしまうものなのでしょうか?
 」

 「変わりますよ、ハル君。歯の色は年齢が増すととも

 1. 明度が低下する

 2. 彩度が上昇する

 3. 色相は黄みが増す or 変化があまりない

 という報告がされています。」

 「エリー先生、明度、彩度、色相って良く分からないのですけど……。」

 「あぁ、色を表現する時の専門用語ですからね。説明しましょう。

 まず明度というのは色の明暗、つまり"明るさ"の要素です。明度が最大の
 場合には白、最も暗くなると黒となります。

 次に彩度というのは色の"鮮やかさ"の度合いです。色相でした色合いの強弱
 のことで、彩度が高ければより鮮やかに、低ければ濁った色、ようするにグ
 レーとなります。

 最後に色相は赤・黄・緑・青・紫と言ったいわゆる"色合い"を表します。」

 「なるほど。そうするとさっきの説明は加齢に伴って歯は

 1. 暗くなり
 
 2. 濁った色でグレーに近付き

 3. 黄色っぽくなるか、変わらない

 と言い換えられますね。」

 「そうですね。初めからそう説明すればよかったですね。あと前歯から犬歯
 、奥歯にいくに従って明度が下がって彩度は上がっていきますが、高齢にな
 るに従って差はさらに大きくなっていきます。」

 「奥にいくほど加齢に伴って変色していくってことですね。それで加齢に伴
 う変色の原因はなんなんですか?」

 「それはまた明日にしましょう。」

 「うわっ!またそれですか!く〜、すぐ知りたいのに〜!」

 だって説明し出すと長くなるのですもの……。



│備考欄 (今日の要点)
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 加齢に伴い歯は明度が低下し、彩度が上昇し、色相は黄みが増す or 変化が
 あまりない。



●参考
 加齢に伴う歯の色の変化:日本歯科色彩学会 編、『歯の色の話』、p.28、
 クインテッセンス出版株式会社(1999) 

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