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│研究日誌 第6日目 エリー記す
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標題:高齢者は多様な慢性疾患を発症します。
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「エリー先生、高齢期の病気って様々な種類があるんですよね?」
「そうですね。特に慢性疾患は高齢者特有のものが多いです。ハル君は例え
ばどんな慢性疾患を知ってますか?」
「血管の病気だと脳梗塞とか心筋梗塞です。骨粗鬆症は閉経後の女性に多い
んですよね。脳だと認知症とかパーキンソン病とかになります。他には……
」
「そのあたりでいいですよ。今挙げて頂いたように、血管の病気、骨の病気
、神経の病気と実に多様ですね。特に
認知症
脳梗塞
がん
体が動かなくなるパーキンソン病
気管が詰まって呼吸が困難になる閉塞性肺疾患
慢性心不全
骨間接疾患
寝たきりが続たりした時に心身ともに機能が低下する廃用症候群
などは次第に生活の自立を奪っていき、介護が必要になるので重要な疾患で
す。
また免疫力が低下したり、食欲が減退して低栄養になったりして、感染
症に非常に弱くなります。
高齢者の死因は複合的なものなんですよ。ですから高齢期においては個々の
死因よりも機能障害への対策を重視すべきだという意見もあります。」
「ものが分からなくなったり、体が動かなくなるのは怖いです。」
「そうですね。でもまだこれらの疾患に対する予防や治療方法は発展途上で
す。私たちが行なっているアンチエイジング研究はこれらの疾患の克服も対
象としてます。がんばりましょうね。」
「了解です!」
│備考欄 (今日の要点)
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高齢者は多様な慢性疾患を発症する。
高齢期は機能障害が死因につながることが多い。
●参考文献
高齢期における慢性疾患:老年医学テキスト 改訂第3版、P.6、日本老年医
学会編、メジカルビュー社(2008)
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